2025年8月8日　旅と香り　～チャイとの出会い～

旅と香り　～チャイとの出会い～

初めてチャイというものを飲んだのは私が22歳の時でした。当時、母にインド人のスジャータさんという友人がいて、よく実家でホームパーティーを開いていました。ある日スジャータさんが、その場でチャイを淹れてくれたのです。
それぞれ家庭の味があるらしく、一口飲んだ瞬間、「なんだこの美味しい飲み物は！！」とびっくりしたのを覚えています。

その後、スジャータさん一家がアメリカに転勤になり、私たち家族もアメリカ、ボルチモアのスジャータさんのご自宅へ数日間お邪魔しました。そのときも毎日、彼女が淹れてくれるチャイをいただきました。お砂糖をたっぷり入れるので（太っちゃうかも…）と思いながらも、チャイを毎日いただいた幸せな時間でした。

茶葉の風味があり、温もりがあってスパイスが奥にそっと寄り添うような、そんなチャイの香りを、今回の調香で表現してみました。
私にとって、とても大切な思い出です。

5W1Hの新しいコレクション【Illusia Voyage（イリュージアの旅）】の第1作目
"The Imaginary Atlas”（想像の地図）

旅行記を振り返るように香りを選び、景色を想像し、記憶を呼び起こす五感の旅日記。
セットの中の1本、【Midnight in Istanbul】（夜のイスタンブールで会いましょう）はトルコ・ミッドナイトチャイの香り。
スパイスの香りに誘われて迷い込む、異国のバザール。まるで夢への入り口のような景色。この街の夜にはチャイの香りがよく似合う…そんな香りをお楽しみいただけます。